こんにちは、ヒトノヨメです。
今回は、
「発達障害って遺伝するの?」
というテーマでお話していこうと思います。
私はADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。
どちらも発達障害の一種です。( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
発達障害とは、生まれつき脳機能の発達に偏りがあることから現れる障害です。
子育ての仕方に原因があると言われたりもしますが、それは誤りですので注意しましょう。
発達障害には、ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉スペクトラム症)・LD(学習障害)の3種類が主に存在しています。
ADHDは、不注意がちで落ち着きがなく、衝動的に動き出してしまいがち。
ASDは、こだわりが強く、興味のあるものに没頭しがちで、コミュニケーションが苦手。
LDは、知的な発達の遅れがないにもかかわらず、読み書きや計算など、ある特定の分野が困難である症状を持っています。
一見似ていないように見えますが、人によって症状の現われ方は異なり、それぞれの特徴や症状が多岐に渡るため、いくつかの障害を持っている方もいれば、1つだけ持っている方もいます。φ(・ω・*)
そんな発達障害ですが、気になるのは遺伝するのかしないのか。
結論を言うと、発達障害は遺伝する確率が高いと言われています。Σ( °ω° )
親が発達障害(ADHD)の場合、子どもに遺伝する確率は約70%といわれます。
親が発達障害ではなくても、子どもが発達障害になる可能性はありますが、発達障害を持っている親の方が、持っていない親に比べると10倍近くその確率は高いそうです。
実際、私の親や姉弟を見てみてると、そのような性質を感じることがあります。
しかし、私の家族は誰も診断を受けに行っていません。
友人や職場の同僚にそのような性質を持っていている方がいても、誰も診断を受けに行っていないようです。...( ˘ω ˘ *)
考え方を変えると、そういった性質を持つ人間は多く存在していても、生活上特に困っていなければ診断を受けに行くこともなく、普通に生活しているのです。
ここで1つ面白い研究があります。٩( 'ω' )و
それは「発達障害(自閉症スペクトラム症)の傾向は、みんなにある」というものです。
これは2013年に発表されたもので、日本の小中学生2万3000人に対して、発達障害の有無に関わらずその傾向があるかどうかを調査した研究です。*1
これを大まかに掻い摘んで説明すると、自閉症スペクトラム症の性質は多くの人間が少なからず持っていて、その性質の多さや強さによって発達障害と認められるかどうかが決まってくるというのです。
「忘れ物しやすい」
「片付けが苦手」
「こだわりが強い」
なんて性質を持っている人間はたくさんいます。
だからと言ってその人たちは必ずしも発達障害ではなく、そんな発達障害の性質は多くの人が持っている普遍的な性質なのです。(*´ω`*)
その性質の多さや生活上の困りようによって、発達障害かどうかが決まります。
発達障害の子は、誰しもが持っているその性質が多かったり、顕著だったり、生活上困るようなことだったりするだけ。
もし子供が発達障害だったからと言って、悲観するようなものではないのです。
現在、発達障害を持つ児童や生徒は6.5%ほど在籍していると言われています。*2
別の調査では、10人に1人存在しているとも。
数字で見ても、さほど珍しい障害ではないことがわかるかと思います。
また発達は子どもによってまちまちですから、年齢が上がることによって改善したり、困難が少なることもあることがわかっています。( ๑>ω•́ )۶
文科省がH24年に小中学生の教員に対して行った調査では、小学校において「学習面,各行動面で著しい困難を示すとされた」児童は7.7%であったのに対し、中学校では4.0%。
学年が上がるにつれて割合が小さくなっているようだということが分かりました。
もし子どもが発達障害を持っていたとしても、家族や医師、学校のサポート次第でその子の生きづらさは変わるのです。♡•'-'•)و
発達障害において一番つらいのは、むしろ二次障害です。( *´•ω•`*)
二次障害とは、発達障害の性質が原因でストレスや自尊心の低下、孤立を感じることにより、頭痛などの身体的不調やうつなどの精神的不調が現れることを言います。
勉強や作業、運動がうまく出来ない、人間関係が上手くいかない時に、「お前は全然ダメだ」と突き放してしますと、そういう劣等感の積み重ねで自尊心をなくし、うつなどの二次障害につながっていきます。
物事が上手くできなくても、もし物事をプラスに考えることが出来れば、出来ないということで辛く感じることは少なくなるでしょう。
人間関係の何に躓いているかが分かれば、もしかしたら次からの人間関係はうまくいくかもしれません。(⁎ᵕᴗᵕ⁎)
もしその子自身が困ったり、出来ないことに落ち込んだ際、ほんの少し助けてあげる。
それだけでも将来の「生きづらさ」は異なってきますから、出来るだけその子に分かりやすく優しく接してあげられるかが重要なのです。
発達障害を持っている方、その性質があると感じている方で、
妊活や出産を控えている方々へ。( *´ω`* )
発達障害は、高い確率で遺伝すると言われています。
しかし、発達障害は珍しい障害ではありません。
発達障害の性質は多くの人が持っているもので、発達障害の人はただ周りの人よりその性質が強かったり多かったりするだけ。
「発達障害は遺伝するのに子どもを産むなんて、子どもがかわいそうだ」
という意見も少なからずありますが、気にしないでください。( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
問題は、もし子どもが発達障害を持って生まれても、その子が二次障害を発症して苦しまないかだけ。
今は発達障害の認知度も上がり、発達障害の子とどう関わっていけばいいのかが分かりやすい本も多くあります。
病院や自治体、学校のサポートも万全です。٩(`・ω・´)و
自身の経験も組み合わせれば、自分が生きづらく感じたこの世の中も、少しは楽に感じさせてあげられるのではないでしょうか?
いづれにせよ、子育ては想像を絶する大変さがあると思います。
でも世の中の理解も、サポートも多い世の中になってきましたから、いろんなものに頼っていきましょう。(*ˊᗜˋ*)
子どもにとっては、親の笑顔が一番の安心です。
笑顔で子どもと接していけるように、周りのサポートにも頼り、心の余裕を保ちながら、前向きにいきましょう! ٩(ˊ ˋ*)
お力になれたら幸いです。お気軽にコメントもくださいね。( ´꒳`*)人(*´꒳` )
また次回の更新でお会いしましょう!
それでは~♪
★まとめ
- 発達障害は遺伝によっておこりやすい
- 発達障害は子育ての仕方によって現れるものではない
- 発達障害の性質は誰しもが持っているものであり、その性質が多かったり強かったりすることによって、発達障害と診断される
- 発達障害を持つ児童・生徒は6.5%ほどいると言われている
- 発達障害の傾向は、年齢が上がるにつれて改善することもある
- 発達障害において一番辛いのは、うつなどの二次障害を発症すること
- 発達障害を持つ子どもへのサポートが重要
- 公共機関や医療機関の発達障害へのサポートは充実してきている
- 困ったときは周りに頼りましょう
*:参考